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「いびき」は 身体の危険信号?!
イビキは他人に迷惑をかけるだけではありません。自分の体にも負担をかけ、動脈硬化や糖尿病など生活病を併発することもあるようです。イビキが起こるメカニズム、イビキをかきやすいタイプなどを紹介します。
■「いびき」のメカニズム
この図は、鼻・口からのどにかけての断面図です。この空気が通る道すじは「上気道」と呼ばれています。
イビキは、何らかの原因で寝ているときに上気道が極端に狭くなり、呼吸のたびに空気抵抗が起こって、周りの粘膜などを震わせて起こります。
イビキ音を下手なラッパの音に例えることがありますが、メカニズムとしてはその通り!というわけ。
上気道が狭くなっているから、体内に空気を取り込むために力を入れなくてはならず、一晩中、ラッパを吹いているのと同じ状態というわけなのです。
イビキをかくのに体力を使っているから、眠りが浅く、朝になっても疲れが残っていたり、日中に眠気に襲われることが多いのです。
■「いびき」と「生活習慣病」のつながり
イビキをかく人は、一般に比べて上気道の空気の通りがよくありません。つまり、それだけ体内に酸素を送り込みにくいというわけです。
一説には、大イビキをかく人は、かかない人に比べて血液中の酸素量が30%前後も少なくなることがあるともいわれています。この状態と関係が深い病気は、高血圧、心不全、動脈硬化、不整脈、脳こうそく、糖尿病などの生活習慣病です。
さらに、イビキをかく人の中には、上気道に何らかの障害があって、空気が通らず、数10秒間も呼吸が止まった状態を寝ている間に何度も繰り返す「睡眠時無呼吸症候群」という病気のおそれがある人もいます。この病気の場合、高血圧などの病気を併発する可能性がさらに高くなります。
病院で調べた方がいい「いびき」とは?!
「睡眠時無呼吸症候群」のイビキの特徴
- 隣りの部屋まで 聞こえそうな大イビキ
- イビキの最中に息苦しそうにあえぐ
- ときどきイビキがやんだと思うと、すごい音と共にイビキが再開する。
★以下の傾向があてはまる人は病院に相談を!
- 集中力、記憶力が落ちてきた
- 何となくだるくて、やる気が出ない
- 突然、猛烈な眠気に襲われることがある(勉強や仕事の最中などに、突然居眠りしてしまう)
イビキをかく人の中には、睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」という病気の人も多い。
この病気は、高血圧や動脈硬化を引き起こすこともある深刻なもの。また、日常生活に支障が出るケースも多いようです。
イビキに悩んでいて、日中も上記のような特徴や傾向に心覚えがある人は、耳鼻咽喉科などに相談してみましょう。
「いびき」を防ぐためにできること!
★太っている人は、ダイエットを頑張る!
肥満が原因でイビキをかく人にとって、最も効果的な方法はダイエット。肥満はただでさえ、生活習慣病にかかる恐れが高いもの。これを機に少しずつでもダイエットの努力をすることをおすすめします。
★鼻孔拡張テープを使う!
小さいばんそうこうくらいのテープ。これを鼻のてっぺんあたりに貼ると、鼻孔が広がって酸素の吸入量を増やすことができます。鼻の通りが悪くてイビキをかく人には効果があるといわれています。ドラッグストアなどでも購入できお手軽に試せる方法。ただし、貼る事で効果のある位置は人によって違うので。根気よく、効く位置を探してみることも大切。
★横向きで寝る!
仰向けで寝ると、重力で舌がのどに落ち込んで上気道をふさぎやすくなる。この状態を避けるためには横向きで寝るのがいい。
布団の片側に座布団などを入れて傾斜をつけるなどの工夫をしてみましょう。
★枕を工夫する!
横向きに寝るときに枕の高さも一工夫。枕を少し高めにして、首や身体がやや起き加減にすると、気道が通りやすくなる。ただし、高過ぎるのもダメ。一番イビキをかかない高さはどのくらいか、家族の人にも協力してもらって試してみるとよいでしょう。
★鼻で呼吸する習慣をつける!
口を開けたまま寝てしまうのもイビキの原因のひとつ。普段から口で呼吸する癖のある人は、鼻だけで呼吸する習慣をつけるよう頑張ってみよう。イビキ防止グッズの中には、口を閉じて眠るためのマウステープなどもある。
ただし、普段から鼻が詰まるなどの人には使えない方法です。
★部屋の温度や湿度に気をつける!
寝室の温度が低すぎると鼻がつまりやすくなってイビキの原因に。また、空気が乾燥していると、鼻やのどが乾燥して炎症を起こしたり、空気の通りが悪くなったりするので気をつけましょう。
★規則正しい生活習慣を心掛ける!
慢性的な疲れや、アルコールのとり過ぎなどがイビキの原因になることも多い。ちなみに、体をあまり動かさない人でも、ストレスや睡眠不足、不規則な食習慣などで疲れがたまることもある。規則正しい生活習慣と適度な運動で体にストレスを与えないこともイビキ防止のために大切なのだ。
※〔株〕シミックヘルスケア 健康ポータルサイト『healthクリック(http://www.health.ne.jp/)』より転載してお届けしています。
■「事故・病気・ケガ」をしたら、生協の「学生総合共済の窓口」に相談に行きましょう。